社会福祉法人 湖成会

ライフステージの変化に合わせた多様な働き方

遠藤 真由美さん

法人名 社会福祉法人 湖成会
入職年 1991年
神奈川県にある特別養護老人ホーム「宙のとびら」で施設長を務める遠藤さん。ライフステージの変化に合わせた休暇の取得や法人の転籍を経験しながら、勤続年数32年目を迎える。

祖母への想いが元で
医療の道へ

幼いころ、両親が共働きだったため、よく祖母に面倒を見てもらっていました。あるとき、祖母が病気になってしまうのですが、そのときに何もしてあげられなかった悔しさから、医療の道を目指すことに。看護師をしていた叔母に相談すると、医者や看護師以外に事務の仕事があることを教えてもらい、医療事務の専門学校へ進学しました。卒業後、実家から通える範囲のエリアで就職活動をしていたときに見つけたのが「湖山病院」です。当時、病院がオープンして2年目くらいでした。私が祖母にしてあげられなかったことを、ここで他の高齢者の方にしてあげられるのではないかと思い、入職を決めました。
現在は、静岡県を離れ、神奈川県にある特別養護老人ホーム「宙のとびら」で施設長を務めています。これまでに、複合型介護施設「熱海伊豆海の郷」と特別養護老人ホーム「百恵の郷」の施設長、グループホームやリハビリセンターの所長などを経験させていただきました。

グループの発展につながる場に
立ち会えた貴重な経験

湖山医療福祉グループでの印象深いエピソードといえば、入職して間もないころに湖山代表とスキーに行かせていただいたことです。新潟に新しく介護老人保健施設を作ることになり、湖山代表と湖山病院の職員3人で、施設建設予定地の視察に行きました。のちに、この場所に湖山医療福祉グループが初めて開設した介護老人保健施設「みさと苑」が建つのですが、当時は新潟でスキーができることと、交通費・宿泊費を負担していただけるということで、旅行気分で楽しんだのを覚えています。
スキーを楽しんだ記憶の方が鮮明なのですが、湖山代表が「ここに介護老人保健施設を作るんだよ」と説明してくださったときに、こんな雪深いところに施設が建つのかと驚きました。今考えると、湖山医療福祉グループの発展につながる最初の場所の視察に同行するという貴重な経験ができたと思います。

ライフステージが変化しても
“辞めない”という選択肢を

32年間、湖山医療福祉グループに所属させていただき、結婚や出産、親の介護といったライフステージの変化があり、実は何度か仕事を辞めようと思ったことがありました。1度目は出産。2人目を出産したタイミングで義実家に入る予定になっており、「湖山病院」まで通勤するのが難しい状態になりました。退職の相談を上司にした際、同じグループの社会福祉法人 湖成会に義実家からも通える施設があることを知り、転籍して仕事を続ける道を選びました。
次に退職を考えたのが、親の介護でした。実の父が、余命わずかの癌であることが発覚。当時、所長を務めていたため、所長業務と父の介護を両立するのは大変だと思い、今度こそ退職を検討しました。そのときに初めて、介護休暇を利用できることを知って、3ヶ月ほどお休みをいただいたあとに復職しました。
このようにライフステージに合わせた働き方ができるのも、湖山医療福祉グループのいいところ。結婚を機に退職するという職員も多いのですが、これまでの私の経験を話すことで、職員にさまざまな働き方の選択肢を提示しながら、転機を迎える職員のサポートをしていけたらいいなと思います。
(本インタビューは2023年2月に実施した内容です)