医療法人財団 百葉の会

子どもだけではなく、保護者にも寄り添える保育士

小林 陽子

小林 陽子さん

法人名 医療法人財団 百葉の会
入職年 2004年
湖山リハビリテーション病院に併設された保育室「ぽっぽ」の保育士である小林さん。現在は主任を務める。幼稚園教論の経験を活かし、「ぽっぽ」をより良い保育室にしようと日々奮闘している。

小規模な保育室で
子どもたちともっと密な関わりを

医療法人財団 百葉の会に保育室「ぽっぽ」の保育士として入職して19年目になります。入職する前は、東京で幼稚園教論をしていました。地元に戻って子どもと関わる仕事がしたいと考えていたときに、保育室の求人が目に留まったのがきっかけです。院内保育室がどういうところなのか興味が湧いたのと、幼稚園よりも子どもたちとゆっくり向き合うことができるのではないかと思い、入職を決意しました。
入職当初、幼稚園と「ぽっぽ」のギャップに驚いたのを覚えています。先生や子どもの数が少なく、保育室というよりは託児所に近い雰囲気。また、当時は土日祝がお休みで夜間保育もありませんでした。その後、お子さんをもつ職員から「もっと開室してほしい」という要望があり、月1日のお休み以外は開室するようになりました。現在は、常時20名前後の子どもたちを預かっており、入職当初よりもずいぶん賑やかです。

子どもたちの成長をサポートできる。
そんな保育室を目指して

幼稚園と保育室では規模の違いもあるかもしれませんが、入職したばかりのころは保育室の方針や保育方法で気になる点が多々ありました。当時は、子どもたちに1日の中で何をさせるのかという目標が特に決まっていなかったように感じます。1日お預かりして無事に保護者の元へお返しすることはもちろんですが、もっと子どもたちの成長をサポートできる保育室にしたいと思い、同じ時期に入職した先生と一緒に改善策を考え、変えられる部分はどんどん変えていくことにしました。
もともと保育室にいらっしゃった先生たちにも「ぽっぽをいい保育室にしたい」という想いはあり、私たちの意見や提案を受け入れてくださったので、とてもありがたかったです。現在も、どうしたら保育室がいい方向に向かうかを話し合う機会を月に1度設けています。

今も昔も変わらない
保護者にも寄り添う姿勢

この保育室の良いところは、保護者が湖山医療福祉グループで働いている限り、卒園したあとも子どもたちの成長を見守ることができることです。私が入職したばかりのころにお預かりした子どもたちも随分大きくなりました。専門学校に通っているよ、とか、高校生になったよ、といった話を聞けるのは嬉しいですね。
また、他の幼稚園や保育園の先生と違うところは、保護者の立場に寄り添うことができることです。「ぽっぽ」は病院内に保育室があり、お父さんお母さんが働く姿を間近で見ているため、日々の苦労がよくわかります。今日はちょっと仕事が大変そうだなとか。お迎えが遅くなってしまった保護者に対して、「お疲れさまでした」という言葉が心から出ます。子どもだけではなく保護者にも寄り添う。ここに関しては今も昔も変わりません。今後、湖山医療福祉グループが新たに保育室や保育園を開設することになったときは、私たちがここで培ってきた文化を少しでも取り入れてもらえたらいいなと思います。
(本インタビューは2023年2月に実施した内容です)