医療法人財団 百葉の会(関東エリア)

理学療法士が活躍できる新たな道を切り開く

花城 久子さん

花城 久子さん

法人名 医療法人財団 百葉の会
入社年 1990年
地元である富士市で理学療法士をするため、「湖山リハビリテーション病院」に入職した花城さん。リハビリテーション科の立ち上げから、特養の施設長、健康増進センターの所長などを務める。

「親を入れたい病院を作る」という
代表の言葉に感銘を受けて入職

アメリカに留学していたときに、現地で働く理学療法士に憧れて医科大学附属の専門学校へ進学。日本の理学療法士は独立開業できないなど、アメリカとの制度の違いに落胆しつつも、卒業後、静岡県内の「リハビリテーション中伊豆温泉病院」で働いていました。私は静岡県富士市出身ですが、当時、地元には脳血管疾患のリハビリができる急性期以外の病院がなかった時代。富士市から少し離れた私が働く病院にも、富士市の患者さんが入院されていました。
リハビリを終えて自宅に帰る患者さんの中には、引き続きケアが必要な方もいらっしゃいます。そのフォローをする病院がひとつもないのは問題だと常々感じていました。そんなとき、湖山代表が富士市にリハビリ施設のある病院を作ると聞き、即面談の申し込みへ。「親を入れたい病院を作りたい」という言葉に感銘を受け、富士市で2番目の理学療法士として「湖山病院」(現在の湖山リハビリテーション病院)に入職しました。

目指す方向性を示した
湖山医療福祉グループの理念

入職したばかりのときは、154床のうち埋まっていたのは10床ほど。患者さんよりも職員の数が多いような状況にも関わらず、患者さんに適切なケアができていないと感じる出来事がありました。湖山代表が目指す「親を入れたい病院」と程遠い現状に、代表と直接話をしたのを覚えています。それからしばらくして「自らが受けたいと思う医療と福祉の創造」という理念が生まれました。
同時に職員教育にも注力するようになり、全職員が1週間ほど長野県の「諏訪中央病院」に研修へ行きました。その後も勉強会や公開講座などを実施し、職員一人ひとりの知識やケアの質を高める仕組みを構築。全国に湖山医療福祉グループが運営する施設が増えるにつれ、理念や考え方を統一するための行動指針ができ、「こやまケア」へと発展しました。親を入れたい、自分が入りたい病院を作りたい。そのためにみんなで勉強していこうという姿勢は当時から変わっていません。

病院や施設だけに留まらず
地域に出て活躍できる理学療法士に

私が「湖山病院」に入職して33年。最初は理学療法士2人と鍼灸師1人、事務職1人で立ち上げたリハビリテーション科ですが、今では100人以上の療法士を抱える法人になりました。療法士というのは、施設や病院の中だけに留まらず、地域に出ていろんな仕事ができる職種だと思っています。だから私は、リハビリテーション科の中に子どものリハビリテーションチームや、訪問チームや地域チーム、スポーツチームを作り、療法士が活躍できる道筋を広げてきました。うちに100人の療法士がいるのも、いろんなことができるからだと思います。
この道筋を作り上げるまで、湖山代表にはいろいろとサポートしていただきました。病院の利益につながらないことにも積極的にチャレンジさせていただいたおかげで今があり、感謝の気持ちでいっぱいです。ただ、理学療法士はまだまだ地域の人を支えるサービスを作ることができる職業です。この先も、理学療法士の新たな道を切り開いていけるよう、積極的にチャレンジしていきたいです。
(本インタビューは2023年2月に実施した内容です)