社会福祉法人 苗場福祉会

異業種から介護の世界へ。法人の成長とともに歩んだ30年

村山

村山 剛さん

法人名 社会福祉法人 苗場福祉会
入職年 1994年
アパレル業界から介護職へ飛び込んだ村山さん。社会福祉法人 苗場福祉会の第1号施設である「みさと苑」のオープニングスタッフとして入職して30年。現在は法人管理部の総務を務める。

オープニングスタッフとして
未経験からの挑戦

前職ではアパレル関係の仕事をしていました。ちょうど30年前というと、景気が傾き始めたころ。アパレルの業績も低迷しており、転職を考えていました。そんなときに介護老人保健施設「みさと苑」(現在は特別養護老人ホームに転換)の職員募集案内が目に留まり応募しました。オープニングスタッフとして採用していただいたのですが、介護業界未経験からのスタート。開設前までの短い期間でしたが、同じ町内の介護老人保健施設で研修したのち、現場に出ました。
当時、オープニングスタッフとして入った職員は総勢40名ほど。その中でも、介護職経験者はほんのわずかでした。また「みさと苑」は、社会福祉法人 苗場福祉会が開設した最初の施設であるため、今のように同じ法人やグループの職員たちに頼ることが難しい状況。今考えると、よくここまで続けてこられたなと思います。

現場での経験を活かし
利用者さんが過ごしやすい施設に

6年ほど介護職員として働いたあと、介護支援専門員の資格を取りケアマネジャーをしていたのですが、同時に新規施設の立ち上げにも携わらせていただく機会がありました。公募資料の作成からはじまり、職員の採用計画や事業企画まで。現在は、どちらかというと新規事業の仕事がメインで任せていただいています。苗場福祉会には25ヶ所の施設があるのですが、振り返るとそのうちの20ヶ所くらいは何らかの形で関わらせていただきました。
現場で働いていたときの経験を活かし、利用者さんに安心して過ごしていただける施設の設備を考えたり、職員が働きやすい動線を考えたりするのは楽しかったですね。ただ、私が関わる仕事というのは新しい施設の設備やサービスを組み立てていくことですから、竣工式がゴールなのです。毎回、竣工式を迎えるたびに少し寂しい気持ちになりますね。

職員数や施設数も増え、
30年前よりも大きな法人へ成長

今、湖山医療福祉グループの法人は全国に広がっています。ありがたいことに他の法人の竣工式に呼んでいただいて施設を見る機会も多く、とても勉強になります。さまざまな地域の人たちとつながって情報交換ができるというのは、湖山医療福祉グループ最大の強みなのではないでしょうか。
そして、私が入職した当時は職員が40人ほどだった苗場福祉会ですが、現在は1,500人以上の職員が所属する法人へと成長しました。施設数も格段に増え、入職当初と比べものにならないくらい大きな法人になったことを改めて実感。2026年度には「みさと苑」の移転も控えています。まさに、設計士さんとも打ち合わせをしながら進めている段階で、毎日充実した日々を過ごしています。
とはいえ、これまで新規事業の企画や建設準備には携わらせていただきましたが、労務や人事、会計などに関する知識には自信がありません。勤続年数的にベテランと呼ばれる立場ですので、何を聞かれても答えられるよう、今後もさまざまな知識を身につけていきたいと思います。
(本インタビューは2023年2月に実施した内容です)