社会福祉法人 ひがしの会

大崎上島で人に寄り添い、愛される法人に

射場 やすえさん

法人名 社会福祉法人 ひがしの会
入職年 2000年
パート職員として入職し、今では社会福祉法人 ひがしの会の理事を務める射場さん。訪問介護のエキスパートとして、人口7,000人ほどの大崎上島エリアを走り回っている。

入職のきっかけは
看護師として働く姪からのお誘い

もともと美容学校に通っていて、美容師免許を取得したのですが、皮膚が荒れてしまったことがきっかけで辞めてしまいました。結婚後、何もしていなかったのですが、ヘルパー3級を取得できる講座に参加して資格を取得。姪が看護師として働いていた介護老人保健施設「みゆき」(現在は特別養護老人ホームに転換)で一緒に働いてほしいと誘われ、ひがしの会に入職しました。
最初の半年はデイサービスのお手伝いをしていて、その後はこの大崎上島でずっと訪問介護をさせていただいています。入職当時はパート採用だったのですが、社会福祉法人 ひがしの会ができてからは理事を務めています。未経験で入職した自分が、法人を取りまとめる立場になるとは思ってもいませんでした。

困っている人を放っておかない
島ならではの結束感

「みゆき」がある大崎上島は人口が7000人ほどの小さな島。だから、島ならではのエピソードも多いです。例えば、同級生のお母さんが脳梗塞になられて、入浴ができなくなったと同級生から直接電話があって。ケアマネジャーに相談したところ、それがプランになって訪問に行かせてもらうようになりました。また、近所の方や小さいころから知っている方から「ちょっと困っている人がいるから、一度相談にのってもらえない?」と話をいただいて、そのまま新規契約につながることもあります。
大崎上島の良いところは人が優しいところ。民生委員の方がいらっしゃって、お年寄りや近所の方に寄り添っていて、だれかが困っている状況になると必ず誰かに伝えてくださいます。島全体が、みんなで支え合っていこうという気持ちが強いのだと思います。

利用者さんからの温かい言葉が
私の糧になる

訪問介護というのは、利用者さんのお城に行かせていただくわけです。在宅での顔とデイサービスでいらっしゃったときの顔というのは全然違うため、そういったところに寄り添いながら利用者さんに接するようにしています。「あなたが来てくれて嬉しいわ」とか「あなたが来てくれるからここで生活できるのよ」といった言葉が私の糧になっており、長く仕事を続けてこられたのだと思います。
大崎上島は小さい島ですから、ひがしの会が初めてここに施設を建てたときは「よそものが来た」という感じで浮いていたようです。だけど、今はそのようなことはありません。一度「みゆき」に来てもらえれば、ここの良さもわかってもらえると思うので、胸を張って「一度ここに来てみて」と言えるようになりました。これからも地元のみなさんに寄り添い、愛される施設・法人でありたいと思います。
(本インタビューは2023年3月に実施した内容です)